【入院あるある】大部屋でよくある話 サトラレ編1
サトラレワールド
大部屋ならではの楽しみ方
入院生活において、皆さんは何を求めるのだろうか。
治療後回復に専念したいのか、入院中でもなるべく快適に過ごしたいのか、人によって様々な要望があり、それに合わせて大部屋にするか、個室、あるいは人の少ない部屋を選ぶとよいだろう。
筆者の場合においては、身体は割と元気な状態で入院期間が長いので『退屈』なことが一番つらいと感じている。
まぁ暇をつぶすのに、ブログやツイッターといったSNSを利用したり、なにか携帯アプリで遊んでいてもいいだろう。
ただ、それも飽きたとき自分のベッドで横になりながらできる究極の暇つぶしが舞い降りた、大部屋の人達の人間観察だ。
これは意外と奥が深い。
初めは声だけで外見を想像。はいはい、80手前ね
医者との会話で病歴を予想。なるほどこういう病気で再入院ね
看護師との会話で職業、趣味など。うんうん、過去の栄光すごいっすねー
とまぁ色々なお話を聞いていて、入院生活が退屈ということを忘れさせてくれる。
入室配置図 (筆者 窓際)
独り言じいちゃん
大部屋にいると、入れ替わり次々と色んな人が入ってくる。
今回は独り言の多かったじいちゃんのエピソードについて、一つ触れていきたい。
独じいがやっていきたのは、私が大部屋に移ってきて、5日目くらいのことだった。
ベッドに乗せられたまま運ばれてくる独じい、相当悪いのか一人では寝返りも打てないくらいの状況みたいだ。
そんな中、看護師さんとの話を聞いていると、入院しなれているのか慣れたものだ。
ただ、独り言が多い。とにかく多い。常に独り言!
『あー、ふー、つかれたなー』『いたたた、いたー』『かんごふさーん』
いや、退屈を忘れさせてくれるはずの会話が初めてのストレスw
大部屋の他の住人も独じいに聞こえるか聞こえない程度の小さな舌打ち『ちっ』をしていた。
サトラレ
そんな独じいは手術が控えていたが、急に寒いと言い出して大騒ぎ。
『あーさむい、さむい』『いま、何℃かのー』『はーつらいぁぁ』
看護師さん達も必死に対応、『今は室内28℃ですよ』『毛布持ってきますね』
そして、大部屋の空調は静かに消され、独じい除く5人はかなり暑い思いをしていたと思う。少なくとも私は超絶暑かった。
でもまぁ、体調が悪いなら仕方ないかという気持ちで相部屋の5人は汗をかきながらじっと耐えていた。
ほぼ、付きっ切りで対応している看護師さん、独り言の相手をしながらお世話もこなす、相当暑そう。
そうこうしているうちに食事の時間になり、看護師さんは独じいにご飯を食べさせているみたいだった。
『ありがとねー、ごめんねー』『はぁ、いつもわるいねー』
ご飯を全部食べれるくらい元気になってるみたい、よかった。
食後、落ち着きを取り戻した独じい、
『ふー、あーお腹が。。』『あーあー、あついなぁ』『かんごふさーん』
相部屋5人心の声『お前がゆうなー!!』
なかなか希少な体験をさせてもらった。
今回わかったことは・・・独じいは独り言を超えて、心の声を発しているのだ。
全て思った事が言葉になってでてしまう、つまり思っていることが周りの人に全て伝わってしまうのである。
これはそうあの有名な漫画『サトラレ』ではないだろうか。
次回 サトラレ エピソード2(DBナレーション風に読んで)
チャラララ~♪チャラララ~♪
おっす、オラうまやん。
いやーサトラレってほんてぇに実在すんだなぁ~
これからどんなエピソードがでんのか、おらぁ~わくわくすっぞ
次回サトラレ エピソード2 『ナースコールを押したのは!?』
ぜってぇ~見てくれよな!