【入院あるある】大部屋でよくある話 サトラレ編5
サトラレ破れる!!すべての怒りを込めた一撃
大部屋ならではの楽しみ方
繰り返し述べてきたが、大部屋において周囲の人間の観察ほど退屈しのぎになるものはない。
同じ空間で、その人がどういう態度をとるのか、まさに人間性が透けて見えるわけだ。
本当に、こんな人っているんだ!?
えっ、ちょっと何考えてんのこの人!?
マジで想像の斜め上をいく人が多い。
そんな人間観察を通して、多様性を考えるようにしていたが…
時には限度というものもある。そんなお話。
サトラレの影響
『はぁぁあーー、はぁつかれた、はあぁーー』など心の声を常に発してしまう。
本人は声を出していることに気づいていないのであろう。
今の感情から、世間の愚痴まで思っていることを発していないとダメみたい。
多様性を理解し、受け入れようとしている私にとって、これは試練なんだ。
そういう、思い出ネタにしてきた。
しかし、すでに犠牲者もでており、一時メシアに救われたものの…
根本原因は解消していない状態。
いつまた、次の犠牲者が…っと思っていた矢先に部屋の空気を変える出来事が!!
病室配置図 (筆者 窓際)
サトラレ エピソード5
その日は前触れもなく訪れた。
相部屋のメンバーがついに限界を訴えたのか、それとも昨日のメシアの采配か、定かではないが。。。
サトラレ、急な部屋の移動を看護師長に提案される!!
朝、起きていつもどおりのつぶやきをしているサトラレ
『はぁー今日は…、そうじゃなぁー、』
3日目ともなると朝から今日もこれかぁーっと思うだけで気分がさがる。
そして、朝食を食べ終わったころ、運命のジャッジがきた。
サトラレ『あー、いつもわるいねー、ありがとねー』
看護師長『〇〇さん、今少しお時間いいですか?』
サトラレ『あーいいですよー、今日は暑いねー、あーあ…』
看護師長『あっ、ちょっと病院側の都合で部屋の移動をお願いしたくて。』
サトラレ『わしゃここが気にいっとるでなー、静かでええのー』
同室5人『お前が言うなーーーー!!!』
看護師長『〇〇さんの体調の管理を…なんたらかんたら…』
サトラレ『ここでもええかいのー』
看護師長『いえちょっと移っていただきたくて…』
サトラレ『いやじゃぁーここがええでのー』
師長さんも強く説得を試みるも、粘り強く拒否するサトラレ…
繰り返されるやり取り、埒が明かない…
看護師長『〇〇さんは個室の方が…なんとかかんとか』
サトラレ『わしゃー大部屋がいいんじゃ―、個室は行きたい奴が行けば……』
まっっすーのことかーーーー!!!
(かーーめーーはーーめーーうりゃーーー!!)
私『ちゃんと看護師さんの言うこと聞いて、移ったほうがいいですよっ!』
看護師長『同室の方もそう言っておられることですし……』
この合いの手がきっかけとなり、半ば強引にベッドの移動をさせられるサトラレ
ドナドナドーナドーナ♪
ドナドナされながらも…『はぁー移動したくないのー』まだ言ってやがるw
こうして悪は滅びたのである。
サトラレ エピソード(DBナレーション風に読んで)
チャラララ~♪チャラララ~♪
おっす、オラうまやん。
サトラレとの最終決戦ホントに激しかったぞ。
これでホントに最後、みじけぇようでなげぇ戦いだったぞ。
おら、おめぇのこと忘れねぇ!
【入院あるある】大部屋でよくある話 お部屋の入れ替わり
大部屋ならではエピソード
大部屋になると、色んな人が立ち代わり入院してきては退院していく。
中でも多いのは手術のための短期入院、早くて2、3日、長くて1週間程度
血液内科は検査入院でも1週間以上~なのにたいして、他の内科も複合しているこの病棟は短期の入院が非常に多く。入れ替わり立ち代わり人が過ぎ去っていく。
今回は、週末までの退院ラッシュからの入院ラッシュについて、凄まじい入れ替わりが行われたので、話していきたい。
入れ替わり立ち代わり
先に週末の入れ替わりを記載する。
新入り 日曜午前退院(OUT)
セキンガル 月曜午前退院(OUT)
↓
すいぞー 月曜午後入院(IN)
ガリさん 月曜午後入院(IN)
↓
くちゃじい 火曜午前退院(OUT)
デカG 火曜午後入院(IN)
大部屋の新たな仲間を紹介したい。
まずは、すいぞー
彗星のごとく現れた陽キャ、まぶしすぎてまともに見れない
・40半ばくらい、中肉中背
・入院歴は3回目(今回3回目の手術)
・すいぞうの手術をしていている。
・とにかく陽キャ、マナーは普通
・おじさんなのに甘えん坊
すいぞーはとにかく陽キャだ。入院してきた翌日すぐにに手術のため、集中治療室に入るみたいなのだが、医者との軽快なトークや看護師さんへの甘え方とても参考になる
続いて、ガリさん
今回は手術での入院、結構いろんな病歴をお持ち。
・50過ぎ?かなり痩せてる
・入院歴は多そう、今回も別手術で入院とのこと
・消化器系、耳鼻科系、呼吸器系色々やってる
・陽キャとは対照にけっこう暗め
色々医者に質問されてても正直に話す。タバコ、酒は身体が壊れてもやめれないみたい。強い信念を感じる。
さいごに、デカG
とにかくでかい。身体に比例してイビキもでかいw
・50半ばくらい、190近い
・手術で入院(今回初手術)
・泌尿器系
・医者には大人しいが看護師さんには(声も態度も大きい)
規格外すぎるGさん、メシが少ないので、よく買い食いしてる。
新メンバーで一番の曲者。
大部屋配置図
新メンバーの加入
週末からの既存メンバーの退院、新メンバーの入院と大忙しな週であった。
新メンバー3人とも手術での入院のため、入ってきて翌日手術。
術後は感染症対策もあるのか、集中治療室で1日して、その次の日もどってくるという経過をたどっていた。
一人デカGだけ、デカすぎたのか当日の夜、返品されてきた。
その際も、夜中4人がかりでデカGを持ち上げて、夜中の大部屋が道路舗装の集中工事みたいな明るさで行われていたのでしばらく寝れなかったw
一番大きな変化と言えば大部屋内での秩序がさらに無くなっていったことだろう…
今まで、くちゃじいの影響で均衡が保たれていた、大部屋の空気が一気にかわってしまった。。。
さらには、新メンバーの方にまで影響が…
徳さんにも新たな動きが…
あーなんで、大部屋って一癖も二癖もある人が来るのだろう…
なかなか不思議である。
私の退院まであと少し…持ちこたえろ精神…
【入院あるある】大部屋でよくある話 徳さんと僕、ときどきくちゃじい
徳さんと僕
大部屋ならではエピソード
大部屋になると、色んな人が立ち代わり入院してきては退院していく。
長期の入院となると、様々な人間模様に触れる機会になる。
同室になり一緒に過ごす上で、その人の人柄や性格など音だけで想像して楽しむという新たな遊びを与えてくれる。
逆を言えば、音もなくひっそりとしている人ほど、性格がわからない。
そんなつかみにくい性格の徳さんについて少しだけ触れていきたい。
徳さんとは
私がこの大部屋に入室してきて、2日後とかほとんど変わらない時期に入ってこられたくちゃじい、私に継ぐ長期入院患者さんの一人だ。
徳さん
・40半ばくらい、かなり痩せられてる、
・入院歴はかなり長いみたい(入退院繰り返してる)
・バリカン持参で看護師さんに剃ってもらってた
・毎日、リハビリ(病院内で軽い運動)
・マイ入院セットをリュックに常備してる
・午後の紅茶(ストレート)大好き
徳さんは入院セットをレンタルしていないが、マイ浴衣を常に着用している。
バリカンで丸められた頭、マイ浴衣がはだけた際に見える少しやつれた姿は
とても、徳の高い僧侶のように見える。
さらには、看護師さんに対する対応もすごく丁寧で、不満を言ってるところも聞いたことがない。
生活音も皆無で、同室にいても気配を消している。
まさに修行僧である。
これまで大部屋のマウンティング対決やサトラレエピソード、色んな事があったにもかかわらずほとんど語られなかった徳さんとのエピソードを紹介する。
大部屋配置図
新入りの手術後事件
以前、トゥイッターでも呟いたのだが、新入りが深夜に電気をつけてガサガサやっていた事件の事。
徳さんは新入りの真横であったため、一番被害にあわれてたと思う。
新入りが電気をつけガサガサしていて、起きてしまって寝付けないのか、カーテンを開け外に出て行ってしまう徳さん。
まぁこのご時世なかなか注意できないよね、、っと思いながら。
徳さんが戻ってきても、まだガサガサやってる新入り。
ここで、私は一発目の注意『今何時やおもてんねん、ぼけ~!』
っとこの辺りは別記事でその時の私の想いと一緒に載せたいと思ってます。
やり方に賛否あるので、なるべく丁寧に書いていくつもりですw
そんなやり取りがあり。
翌朝、看護師さんから師長にうまやんさんがもめていると報告されていた件でw
その次の日の担当看護師さんが仲良くなった3年目の小動物系看護師さんだったので、看護師内でうまやん要注意人物扱いされてない??
っとさりげなく聞いていると。
小:あーなんかあったみたいですねーw
うま:やっぱうわさまわってるやんーーー!
きちんと状況説明。
小:あ。でも同室の(新入りの横にいた)患者さん(徳さん)からも、夜中こんなことあって誰かが注意してくれて助かったーって言ってたんで。注意したことは間違ってないと思いますよ。
うま:(…徳さーん)ならよかった。
普段なにも語らない、徳さんが感謝してくれてた。
その事実だけで私の心は救われた気がした。
くちゃじいは特に何のフォローもなかったとさw
【入院あるある】大部屋でよくある話 サトラレ編4
救世主(メシア)現る!
大部屋ならではの楽しみ方
そう、大部屋において周囲の人間の観察ほど退屈しのぎになるものはない。
どういった人間で、どういう生き方をしてきたのか。
その人となりを見ながら集団生活において、こういうことをすると周りは気にするのかな…等の気づきも与えてくれる。
大部屋ならではの貴重な経験ができている、そうそれだけで幸せなのだ。
前向きにとらえていたけど…
サトラレの影響
『ふーふーっ、はぁつかれた』など心の声を常に発してしまう。
本人は声を出していることに気づいていないのであろう。
今の感情から、世間の愚痴まで思っていることを発していないとダメみたい。
シリーズ化しているがここまでまだ2日間の出来事であるw
それだけネタを提供してくれてるってこと!?
すでに一人 まっすーを撃墜し、サプじいも入室したて手術前のナーバスな時期…
これは深刻な影響が出始めるかもしれない。
大部屋にかつてない暗雲が立ちこめようとしていた。
病室配置図 (筆者 窓際)
サトラレ エピソード4
一人抜け、また一人すぐに補充される…
この無益な消耗戦に終止符を打つ存在が!
手術を控えているサトラレの体調もそんなに良くない状態のため、これまでの看護師さんは本当に大変そう。
部屋を担当してくれる看護師さんは、サトラレ以外の患者さんにも配慮しながら、サトラレにも目いっぱい気遣いをする。
まぁそうだよね、急に容体悪くなったらまずいし。
そんな中、以前担当看護師さんデータで紹介した 超サバポチャ看護師4年目Sさんが大部屋担当となった。
バイタルチェックの時に色々世間話をするのもなかなか大変な、このSさん…正直初めはすこしー苦手でしたw
しかし、まさかこの方が大部屋を救うメシアだったとは!
朝、担当看護師Sに変わります~(Sさん)
サトラレ『おーはぁーSさん、よろしくなぁー』『いつもわるいねー』『はぁーいたいいいたい』『ごはん食べれるかぁ、心配じゃぁ』
Sさん『・・・』無視
私 えっ!?
これまでの看護師さんはサトラレの発することに全て反応していたのに…Sさん…
Sさん『じゃなにかあったらナースコールおしてくださいねー』
サトラレ『あーあー、そうじゃー』『あれどうしたかのー』
Sさん『・・・』行ってしまった
私 完封勝利!! ヨシッ!思わず心の中で叫んだ笑
サトラレは状況を把握できていない、無理もない…これまでできていたコミュニケーションが取れないのだ。
少し大人しくなり、なにやらぶつぶつ言っている。
そして、ついにその時がやってきた。
お昼の時間になり、食事の補助をするためにメシア登場。
普通の看護師さんの場合は『そんなことないですよ~』など優しい受け応え。
しかし、Sさん『〇〇さん、言葉出さなくていいですから』ピシャ!
それでも続けるサトラレ『いやーほんとうに…』『つらいのになぁ~』
Sさん『〇〇さん、うるさいですよー、周りの人迷惑してますからー』
同室5人『うおぉぉぉぉーーよく言ってくれた――!!』
これが噂に名高い、ジョホールバルの歓喜である。
その後も、サトラレの独り事をことごとくファインセーブ。
通路側を歩いてるSさんに少しでも独り言を声に出そうものなら
Sさん『また、声に出てますよー』ピシャ
っと注意喚起!
これにはサトラレも観念したのか、意気消沈。
この日は一日、救世主の登場によって平和が守られたのである。
ここから激動の最終章へ
次回 サトラレ エピソード5(DBナレーション風に読んで)
チャラララ~♪チャラララ~♪
おっす、オラうまやん。
おどっれぇたなぁ~。あのサトラレがまるで子供あつかいじゃぁねーかー
オラだって負けてらんねぇ~よくもまっすーを殺しやがって。
サトラレ、オラ貴様をぜってぇゆるさねー
次回サトラレ エピソード5 『サトラレ破れる!!すべての怒りを込めた一撃』
お父さん~あの人トナドナされてどこいちゃうの~
【入院あるある】大部屋でよくある話 マウンティング対決2
大部屋によくある風景
大部屋ならではのあるある
大部屋にはいろんな人が集まってくる。
6人ともなると入れ替わり立ち代わり、入ってくるので各個人のデータをまとめるだけで全く飽きない。想像を掻き立てる様な人間観察ができる。
音だけを頼りに、その人の人間性まで想像できる。
今回のあるあるは、癖が強い者同士が相部屋で起こしたあるあるで少し生理的に無理な方もいらっしゃると思うので、食事中の方は読まない方がいい。
気分もわるくなるのでw
食後に加熱する大きな一戦
前回での食事中のマウンティング対決は引き続き静かに行われている。
今回は食後1時間ほど経った辺りから、急に大きなマウンティング対決が発生したのでそのことについて触れていきたいと思う。
私はこれが天下分け目の決戦であったと認識している。
はじめに登場人物のおさらいと紹介をしておこう。
まず、『くちゃじい』我が大部屋の大将
・文字通り食事をくちゃくちゃ食べるくせのあるじいちゃん。
・病室歴は私よりも長くこの病室の長老的存在。
・テレビカードを常備しているいわば入院のプロ。
・性格は温厚な方で看護師さんに対しても紳士的(サトラレには半ギレ)
続いて、『げプじい』大部屋の覇権を取ろうとする新進気鋭の老将
・食事中及びそれ以外においても、ゲップを多用する。
・病室歴3日目辺りから本気出してきた。
・看護師さんに対する接し方を見てもちょっと偏屈な感じ。
・入退院をかなり繰り返しているみたいで、我が物顔で慣れた感じ。
さらに、『セキンガルさん』ここ1週間くらいの新参者、若武者
・入院初心者、40前後、おデブ
・手術後の影響で永遠 咳をしている(たんが絡むのか)
・性格は温厚、すごい低姿勢、同室では数少ないまともな人間
最後に、『遠野さん』手術後もうすぐ退院を控えてる、影の人
・入退院はベテラン、耳が遠いものすごく!
・長期ではないからなのかあまりマウンティングはしてこない
・耳が遠いせいで声は数倍でかい、看護師さんと話がかみ合わない
大部屋配置図
屁ゲたんの乱
それはある日の昼食後、突然始まった。
セキンガルさんは手術後なかなか、たんが絡みずっと『かー、かっ、んー』みたいな息苦しい呼吸をしている。
それの事が、食事をとった後に一休みしようとしていた老将げプじいの癇に障ったのか突然ものすごいゲップが放たれた。『ゴーーゲッヅプ!がぁ!』
セキンガルさんは、たんの絡みを気にしながらも静かになる。
この突然放たれた大きなゲップに素早く反応したのが大将くちゃじいだった。しかし、今回は食事がない…くちゃくちゃ音をだせない。。。
くちゃじいは考えた。どうしたら。。。その時だ『ブぶぶうぶー、プッ』
くちゃじいの起死回生の放屁が決まった!!
私:なんだこのタイミングw
そこから短い間隔で繰り出されるお互いの攻防戦。
そんな中、遠野さんの退院後の説明で看護師さんがやってきた。
薬の飲み方や退院は誰が迎えに来るか等のやりとりのためだ。
げプじい『げっげっがーぷっう、おらぁ』げ 中
くちゃじい『ぶぶぶぶ、ぷぶー』屁 中
セキンガルさん『んーん、かっかっ』たん 小
看護師さん『これからー○○〇…』説明声 大
遠野さん『えーっ、はー?なんて?』声 大
激しい戦いはやがておさまり、
混沌とした大部屋の午後の昼下がり。。
天下分け目の決戦の後ってこんな感じの余韻なのかな…
などと戦国時代に思いを巡らせながら、今日も一日過ぎていく。
【入院あるある】大部屋でよくある話 新入り
大部屋に新入りがやってきた
大部屋ならではの楽しみ方
長期の入院ともなると、個室を使用できるのは限られた人間であろう。
日額2万弱を2カ月…あぁ胃が痛くなる。。
大部屋になると、割り増し費用は一切かからない。なんてエコノミー。
ただ、やはり見知らぬ者同士の共同生活となるので、そこはある程度お高いの気遣いと少しの我慢も必要になってくる。
そんなあるあるを書きながら、今後の教訓にしたい。
新入り
金曜の昼下がり、大体この日のこの時間帯に新しい入院患者がやってくる。
おそらく日程としては金曜から検査入院をし、手術、術後経過観察、退院
という最速の流れだろう。
病室はこちらですーと看護師さんに案内されてきた患者さん。
声を聴く限り若い。話している内容を聞いていてもまだあどけなさが残る。
おそらく大学入ったばかりくらいの子かなぁなどと考えつつ。
初入院・初手術で緊張している新入りを大部屋の住人は暖かく見守っていたのである。
大部屋配置図
新入りの手術日
今日は土曜日。新入りにとっては人生初の手術日。
このところ、筆者は治療中に服用するステロイド剤の影響で、まとまった睡眠がなかなかとれず、多少の疲労のある状態が続いていた。
しかし、入院生活においてそこまで過度な事をする必要はないので、精神的には比較的安定していた。
朝、3時過ぎ一度目覚めてしまう。そこからもう少し寝ようとまどろむ。
4時頃だろうかちょっと睡魔きたかも…
『ジャンじゃかジャンじゃか♪♪』どこからともなくハードロックな音楽が!?
一瞬で眠気は冷めた。まぁそんなこともあるさ。
1分くらい鳴り響いた、ハードロックで大部屋全員飛び起きるw
これにはげプじい、くちゃじいも『はぁあー』と大きなため息。
でもまぁ初手術だしね。ちょっと普段より意識高い目に起きたかったんだよね。
そんな想像をしながら、15分後
『ジャンじゃかジャンじゃか♪♪』またしも爆音!こいつスヌーズにしてやがる!
手術するからって、わざわざ4時になんて起きても意味ねーだろガキが。ちょっとイライラ。
そして、目覚ましが止まり。また15分後…
『ジャンじゃかジャンじゃか♪♪』
あぁこいつそっちのタイプか。。。
旅行とか行って、人より意識高く目覚ましかけるけど、絶対自分起きれないやつ。
周りのやつが布団をかたずけてる横で永遠と寝てるやつ。
こういうやつはこの後の人生、他の人に迷惑をかけ続ける。
老い先の短い爺さんたちに言っても、あまり意味はないがこういう若者には将来のために知ってほしいという願いをこめ。
筆者は勇気をもって言葉を発した。
『目覚まししてても意味ないんやからもう鳴らんように止めとけ!』
『ビクッ!』なんか漫画の吹き出しみたいにわかりやすく聞こえた気がしたw
この一言の方がいい目覚ましになったのだろう、特にごめんなさい等の謝罪はなかったが、目覚ましが止まったのは良しとしよう。
くちゃじい、げぷじいの寝息も聞こえてきた。
こうして大部屋の平和は守られたのである。
【入院あるある】大部屋でよくある話 サトラレ編3
サトラレ、傍らに現れた黒い影
大部屋ならではの楽しみ方
さて、前回に引き続き独り言じいさん通称サトラレがまたまた入院あるあるを披露してくれた。実に愉快、実に痛快、大部屋生活を飽きさせてくれない。
あーもう、こうなったらネタにしまくってやるぜ。
ストレスを少しでも楽しく感じる。そんな自分の限界に挑むことも大部屋ならではの楽しみ方と捉えることにした。
サトラレとは
『はーはー、つかれた』など心の声を常に発してしまう。
本人に自覚症状がないのか止まらない止まらない。
今の感情から、世間の愚痴まで思っていることを発していないとダメみたい。
大部屋の住人からはサトラレによるストレスに負け個室に移動する被害者も…
16500円/日です⇒涙目(3,4日ならまだ…)
ボスもこれにはかなり参ってる…(イヤホンつけて逃げの体制…)
さすが長老、この手の奴は何を言っても無駄だと理解しているのか…
病室配置図 (筆者 窓際)
サトラレ エピソード3
本日は消灯後のお話
看護師さん『消灯します―』
サトラレ『あーふー今日もありがとうねー』『ほんとごめんーねー』
心の声、ダダ漏れのまま消灯ー
サトラレ『ふーふー、つらいなぁ、つかれた』
そのあとも、多少は声のボリュームが下がるものの、なにやら『ぶつぶつ…』
もはやこれも風物詩みたいなもんだ。
割と寝つきがいいのでいつもぶつぶついいながらスッと寝ていた。
消灯後10分か20分くらいたった頃だろうか。
サトラレがまだ『ぶつぶつ…』言っている。
今日は寝つき悪いなコイツ!
いや、何者かと会話している!??
サトラレ『ぶつぶつ…、そうじゃぁ~』『今日はのぅ…ぶつぶつ』
明らかに誰かとしゃべってる??
いやでも、看護師さんも誰もいない。。。
えっえっ、独り言?寝言?
なになに、ホント怖いんですけど!
普段、我先にとイビキをかいて寝始める大部屋の住人達も、気になっているのか誰も寝た気配がない。。
サトラレ『はぁ、はぁー。だだ…あいた』『…つらいのぁ~』
相部屋5人心の声『えっ、ホントに?どこか悪いの!?』
サトラレ『あぁ。かあちゃぁん』
相部屋5人心の声『い、逝くなーー!!』
サトラレ『・・・・・』無音
相部屋5人心の声『ざわざわ・・えっまずくない!!?』
サトラレ『すー、ガーガー』いびき
相部屋5人心の声『もう、はよ逝けーー!!』
就寝前の大部屋に無言の連帯感が生まれた瞬間であった。
次回 サトラレ エピソード4(DBナレーション風に読んで)
チャラララ~♪チャラララ~♪
おっす、オラうまやん。
いやーサトラレじいさん、マジで逝っちまったかと思ったぞー
一瞬、シェンロンに祈っちまったじゃねーかー
次回サトラレ エピソード4 『メシア現る!!』
みんなも応援してくれよな!