【入院あるある】大部屋でよくある話 新入り
大部屋に新入りがやってきた
大部屋ならではの楽しみ方
長期の入院ともなると、個室を使用できるのは限られた人間であろう。
日額2万弱を2カ月…あぁ胃が痛くなる。。
大部屋になると、割り増し費用は一切かからない。なんてエコノミー。
ただ、やはり見知らぬ者同士の共同生活となるので、そこはある程度お高いの気遣いと少しの我慢も必要になってくる。
そんなあるあるを書きながら、今後の教訓にしたい。
新入り
金曜の昼下がり、大体この日のこの時間帯に新しい入院患者がやってくる。
おそらく日程としては金曜から検査入院をし、手術、術後経過観察、退院
という最速の流れだろう。
病室はこちらですーと看護師さんに案内されてきた患者さん。
声を聴く限り若い。話している内容を聞いていてもまだあどけなさが残る。
おそらく大学入ったばかりくらいの子かなぁなどと考えつつ。
初入院・初手術で緊張している新入りを大部屋の住人は暖かく見守っていたのである。
大部屋配置図
新入りの手術日
今日は土曜日。新入りにとっては人生初の手術日。
このところ、筆者は治療中に服用するステロイド剤の影響で、まとまった睡眠がなかなかとれず、多少の疲労のある状態が続いていた。
しかし、入院生活においてそこまで過度な事をする必要はないので、精神的には比較的安定していた。
朝、3時過ぎ一度目覚めてしまう。そこからもう少し寝ようとまどろむ。
4時頃だろうかちょっと睡魔きたかも…
『ジャンじゃかジャンじゃか♪♪』どこからともなくハードロックな音楽が!?
一瞬で眠気は冷めた。まぁそんなこともあるさ。
1分くらい鳴り響いた、ハードロックで大部屋全員飛び起きるw
これにはげプじい、くちゃじいも『はぁあー』と大きなため息。
でもまぁ初手術だしね。ちょっと普段より意識高い目に起きたかったんだよね。
そんな想像をしながら、15分後
『ジャンじゃかジャンじゃか♪♪』またしも爆音!こいつスヌーズにしてやがる!
手術するからって、わざわざ4時になんて起きても意味ねーだろガキが。ちょっとイライラ。
そして、目覚ましが止まり。また15分後…
『ジャンじゃかジャンじゃか♪♪』
あぁこいつそっちのタイプか。。。
旅行とか行って、人より意識高く目覚ましかけるけど、絶対自分起きれないやつ。
周りのやつが布団をかたずけてる横で永遠と寝てるやつ。
こういうやつはこの後の人生、他の人に迷惑をかけ続ける。
老い先の短い爺さんたちに言っても、あまり意味はないがこういう若者には将来のために知ってほしいという願いをこめ。
筆者は勇気をもって言葉を発した。
『目覚まししてても意味ないんやからもう鳴らんように止めとけ!』
『ビクッ!』なんか漫画の吹き出しみたいにわかりやすく聞こえた気がしたw
この一言の方がいい目覚ましになったのだろう、特にごめんなさい等の謝罪はなかったが、目覚ましが止まったのは良しとしよう。
くちゃじい、げぷじいの寝息も聞こえてきた。
こうして大部屋の平和は守られたのである。